妄想ハニー
「お待たせ♪」
なんだかんだ言いつつも、到着した合コン会場。
会場は、いかにも居酒屋って感じで…
大人ばかり。
高校生で子供っぽいあたしたちには、なんだか場違いのような気がした。
『…あれ??
男の子たちは??』
そう言って、あたりをキョロキョロと見渡すあたし。
見た感じ、それっぽい人はいないんだけど…
「…あぁ、遅れてくるって。」
『へぇ…。』
そう言ったのは、ちょっとギャルっぽくて、あたしの知らない女の子。
多分…果歩の友達。
あたしは適当に受け流すと、前にあった席に腰掛けた。