妄想ハニー
「確かに、あともう1人足りないね…。」
果歩の冷静な一言。
それに一応、社交辞令で頷いてみる。
確かに…
女子5人に対して、男子4人。
女子が1人余ってしまう。
「あぁ、健二はあとからくるって。」
サルの一言に、あたしは小さく眉間にシワを寄せた。
その『健二』って男、態度悪くない??
遅刻してくるなんて…、
雄大くんのイメージから、かけ離れている。
残りの1人こそは…!
と意気込んでいたあたしだったが、小さく心のなかにバツをつけた。
合コン、失敗。