妄想ハニー
――ドンっ
激しい音にみまわれて、あたしは尻餅をついてしまう。
それと同時に肩におこる激痛。
…誰かとぶつかっちゃったみたいだ。
しかも、結構大きな音だったから、ガラス越しの果歩たちにも音が届いてたみたいで。
果歩を始めとする周りのサルたちも、あたしを怪訝そうに見つめていた。
…あーあ、出て行こうとするの、バレちゃった。
『……。』
無言で転んでしまった体を上げる。
これから、どうしようかな。
今から戻っても気まずいし…仕方ない。
帰っちゃおっと。