妄想ハニー
『…そっそうだ!これだよ!』
心のなかで呟いていたつもりが、実際の声になってるあたし。
だけど、今はそんなことを気にしてるつもりはない。
だってやっと、話の“話題”が見つかったんだから!
『…アドレス。
交換しよう??』
どっかのファミレスにいそうな営業スマイルをしながら、ニッコリと携帯を差し出すあたし。
健二くんの眉が、ピクリと動いた気がした。
な、なんかNGワード、あたし、言っちゃった…??