妄想ハニー
「…じゃ、終わりにするか。」
明らか怪しいあたしを、佐藤先生はスルーし、
「「気をつけ、令」」
授業は終わりを告げたのだった。
「結愛ー!!」
授業が終わった直後。
鬼のような形相で果歩がこちらに向かってくる。
あっ、果歩っていうのは、あたしの唯一の親友。
ボケーッとしてるあたしとは違って、果歩は真面目なしっかり者。
こんなに正反対なのに…。
未だに、どうして友達になれたか不思議である。