妄想ハニー
…さて、どうでてくるかな。
あたしの目の前には、先輩がクールな瞳であたしを悔しそうに見つめてる。
だって先輩のことだもんね。
目立つのは嫌いだし、何よりゴダゴダ聞かれるのは、最も好まないことなんだと思う。
「…わかったよ。」
どこか面倒そうに。諦めたように。
机に手をつきながら立ち上がる先輩。
あたしは心のなかでガッツポーズをした。
彼氏と中庭でお弁当。
雄大くんとの妄想ライフの一部だ。