妄想ハニー
実は料理初心者なあたし。
個人的に上手くできたとは思うけど…やっぱり不安なんだ。
「…いいんじゃね。」
ぼそりと、決して大きくはないが先輩が呟いたのを、あたしは見逃さなかった。
…今。
誉めてくれたよね!?
『…やったぁー!!!』
ガッツポーズをしながら、大声をあげて立ち上がるあたし。
中庭にいる人がこちらを何事かと注目してきたけど、あたしは別に気にならない。
…まぁ、先輩は恥ずかしそうに俯いてたけど。