あなたの隣。
第1章

出会い*沙緒子side*

コンコン

自分の部屋で本を読んでいるとドアをノックする音が聞こえた。

「沙緒子?入っていいか?」

「うん」

入ってきたのは私のお兄ちゃん。

お兄ちゃんは小さいテーブルの横に座る、

私もお兄ちゃんの隣に座った。

「どうしたの?」

あまり私の部屋に来ないお兄ちゃんが真剣な顔をしている。

どうしたんだろ?

こんな真剣な表情のお兄ちゃん・・・

久しぶりに見た。

「実は・・・沙緒子に会いたいって人がいるんだ」

「私に?」

と聞き返すとお兄ちゃんは頷いた。

誰だろ?

何で私に会いたいのかな?
< 1 / 35 >

この作品をシェア

pagetop