あなたの隣。
「そうなんですか・・・」

私はそう答えることしか出来なかった。

それを聞いた、悠馬さんはフッと鼻で笑った。

なんか悠馬さん・・・

お兄ちゃんと同じオーラが漂っているような気がする・・・

気のせいかな?

お友達っていうより・・・

ライバルって感じがする・・・

もし・・・

悠馬さんがお兄ちゃん達のライバルだったら・・・

って!

私何考えてんの!

「沙緒子?」

いつの間にか呼び捨てだし・・・

まあいいか・・・

いやな感じしないし。

「はい」

「どうかした?」

悠馬さんは私の顔がころころ変わるのに気づいたみたいで心配そうに顔をのぞいた。

「いえ」

と私が言うと悠馬さんはそっかといい私の頭をポンポンとした。

悠馬さんに触れられるの・・・

なんかいやじゃないかも。

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