あなたの隣。
沙緒子は一瞬顔を上げ目を見開いたものの柔らかい表情へと変わった。

そして俺は自分が自己紹介してないのに気付き自己紹介をした。

「悠馬さんって、お兄ちゃんとお友達ですか?」

沙緒子は聞いた。

そんなかわいい顔で聞かれるとつい、いじめたくなる。

「まあ。友達っちゃー、友達かな」

というと、沙緒子ちょっと複雑な顔をした。

超可愛いんだけど・・・

もしかして、ライバルとか思ってんのかな?

「ここの景色きれいですね・・・」

沙緒子は、目の前に広がる景色を見て言った。

「そうだな」

俺が言うと沙緒子はふふっと笑った。

ドキン

な、なんだ?

いまの・・・

「どうかしました?」

俺の異変に気付いたのか沙緒子は心配そうに聞いてきた。

「いや・・・なんでもねー」

というと、沙緒子はほほ笑んだ。

・・・

沙緒子が笑うと・・・

可愛さが増す!

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