あなたの隣。
強く握られた手を一生懸命振りほどこうとするが・・・

なかなか、力を弱めない。

弱めるどころか逆に強く握っている。

痛い・・・

「痛い・・・はなして・・・」

私は言った。

だが男は全然離さない。

・・・

プチン

「ってーな!離せって言ってんだよ!」

ドカッ!

私はそう言いけりを入れた。

男はその場にうずくまる。

はっ!

しまった!

「くっそ・・・おいっ!やれ!」

その男の掛け声で、車から一斉に男たちが出てくる。

そして私に大勢で襲いかかる。

ドカッ!

バキッ!

私は回し蹴り、パンチを食らわせる。
< 23 / 35 >

この作品をシェア

pagetop