あなたの隣。
私は部屋を出てリビングへと行った。

「お帰り。允」

「あぁ」

弟の允は部活から帰ってきていた。

「お兄ちゃんは?」

私は、允に聞いた。

「集会じゃねーか?」

「そっか・・・」

私のお兄ちゃんは暴走族の総長をやっている。

そういえばさっき私の部屋に来た時特攻服だったような・・・

もしかしたら私に会いたいって人お兄ちゃんのチームの人かも。

「沙緒子?」

弟の允が言う。

弟から呼び捨てされる私って・・・

おかしいかな?

「どうかしたか?」

允は心配そうに聞く。

「ううん。なんでもない」

というと允はホッとした顔をした。

お兄ちゃんと允・・・

なんか似てるな・・・
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