あなたの隣。
「送ってく」

と俺が言うと沙緒子は、コクッと頷いた。

沙緒子にヘルメットをかぶせ俺もかぶる。

俺が、前に乗ると、沙緒子は俺の腰に手をまわした。

そしてぎゅっとした。

俺も代わりに手を握り返す。

沙緒子にさっき好きって言った言葉・・・

いつか必ずまた聞かせてやるから。

沙緒子が望むなら・・・

毎日聞かせてやるよ。

沙緒子・・・

好きだよ。
< 30 / 35 >

この作品をシェア

pagetop