あなたの隣。
がちゃ

玄関のドアの音で目が覚めた私は、時計を見た。

1時か・・・

お兄ちゃんと一緒にご飯食べたかったな・・・

私はのどが渇きリビングに行った。

「沙緒子・・・」

お兄ちゃんはびっくりしていた。

そうだよね・・・

夜中にいきなり起きたらびっくりするよね・・・

「どうした?」

お兄ちゃんは優しく尋ねる。

「のどが乾いちゃって・・・」

というとお兄ちゃんは冷蔵庫から1本ミネラルウォータを取り出した。

「ほら」

差し出されたミネラルウォーターを私は受け取った。

「ありがと」

とお礼を言うとお兄ちゃんはニコッとほほ笑んだ。

笑った顔・・・

允と似てる。

私はそのまま部屋に戻らずソファーに座る。

「寝ないのか?」

お兄ちゃんは不思議そうに聞く。

「私・・・夜中だけど・・・お兄ちゃんと・・・一緒に居たい・・・」
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