あなたの隣。
そして、私は重たい瞼をおろした。

「ったく・・・。世話の焼ける奴・・・」

とお兄ちゃんは言い、軽く頭をなで私をベットまで連れて行った。

「おやすみ・・・沙緒子」

と言い、お兄ちゃんは軽くおでこにキスをした。

そして、土曜日。

私に会いたいって人と会える日。

お兄ちゃんに待ち合わせ場所を書いた紙を渡され家を出た。

『本当は一緒に行ってやりてーんだけど・・・』

と申し訳なさそうに言うお兄ちゃんに私は、ひとりで行けるよといった。

お兄ちゃんは総長だから仕方ないよね・・・

「えーと・・・ここ?」

私は大きな木が真ん中にある公園に着いた。

あの人かな?

私は木にもたれかかっている男の人に目がついた。

あれ?

でもお兄ちゃんのチームの服装と違う・・・

白じゃなくて黒のジャケットを着てる・・・

「あの・・・」

私はその人のそばにいき、おそるおそる声をかけた。

その人は私に顔を向ける。

ドキン・・・

超かっこいい・・・

しかも大人っぽい。
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