あなたの隣。
「君が沙緒子ちゃん?」

男の人が聞く。

「はい」

「俺、神埼悠馬。よろしく」

「よろしくおねがいします」

と言い、私は軽くぺこっと頭を下げた。

「ちょっと場所変える?」

と悠馬さんはいい私はコクッと頷いた。

大きな木があるところから少し離れたベンチがあるところに行く。

こんな場所あったんだ・・・

知らなかった・・・

「あの。何で私に会いたいって思ったんですか?」

ベンチに座り少し経ってから疑問に思ったことを聞いた。

「君のお兄さんから君のこと聞いてね。どんな子かなぁて思ったからかな」

「お兄ちゃんとお友達ですか?」

お兄ちゃんから私のこと聞いたってことはお友達だよね?

「お友達か・・・まあ。友達っちゃー友達かな」

あれ?

なんか引っかかる・・・

変なこと言われてないのに・・・

どうしても引っかかってしまう。

なんでかな?
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