春も嵐も
その様子に、俺は少しだけホッとして胸をなで下ろした。

「杉里さんと美波さん、うまく行ってるかな?」

俺がそう言ったら、
「そうなっていることを祈るしかないわ」

弥生が返事をした

「なあ…あれって、リコちゃんたちじゃねーか?」

「えっ?」

弥生と一緒にそれに視線を向けると、たこ焼き屋の店の前でギャイギャイと騒いでいるリコちゃんと梓さんがた。

2人の横にいるのは、呆れた顔のトーゴとキレイ系の女の人である。

「今日もやってるわねー」

わたあめを口にしながら、弥生が言った。

「あいつらは何がしたいんだ?」

「さあ」

俺と弥生は首をひねりながら、その場を後にした。
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