春も嵐も
今はそんなことを言っている場合ではないと思い、俺は考える。

一体どうすればいいのだろうか…。

話しあいで解決できるならばそれが1番手っ取り早いけど、金持ちの相手にそれが絶対に通用するとは限らない。

かと言って、暴力を使うという訳にはいかない。

そんなことをしたら法律にも深く関わってしまううえに、相手から訴えられるのがオチだ。

平和に、なおかつ穏便に解決できる方法はないだろうか…?

そう思って、俺は弥生と美波さんに意見を求めようとした。

「金持ちのヤツは嫌味なヤツが多いのよ!」

「そうだそうだ!」

いつの間にかガールズトーク…と言うよりも、オバハン同士の愚痴が始まっていた。
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