春も嵐も
この2人がいるから何も思いつかないのか…。

加熱するトークに、俺はついて行くことは不可能だと判断した。

散歩しながら考えるとするか。

そう思った俺は2人を残してその場から離れた…けれども、
「暑い…」

帽子をかぶっているとは言え、太陽の日差しがすごい。

頭が焼けないだろうかと、炎天下の中で俺はそんなことを思った…って、考えることが違う!

「あなた、何してるの?」

その声に視線を向けると、金髪のスパイラルが俺の視界に入った。

あっ、どこかで見たことがあるぞ!

俺はその髪の持ち主の顔を見た。
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