春も嵐も
「令嬢藤見椎葉を退治するなんて、たいしたものだわ!」
バシバシと、美波さんが俺の背中をたたいてきた。
「イデデ…」
やめてくれと言っても、無理だろう。
そもそもこの人の辞書に、“やめる”と言う3文字はない。
「さすが、寛さんとこの息子さんだ!
勇者だよ!」
そう言って親父を褒めているのは、美波さんのお父さんである。
似た者親子とは、まさにこれのことだと俺は思った。
褒められている親父は、呆れ顔をしていた。
何となく迷惑の色が見えるのは、俺の気のせいだろうか?
バシバシと、美波さんが俺の背中をたたいてきた。
「イデデ…」
やめてくれと言っても、無理だろう。
そもそもこの人の辞書に、“やめる”と言う3文字はない。
「さすが、寛さんとこの息子さんだ!
勇者だよ!」
そう言って親父を褒めているのは、美波さんのお父さんである。
似た者親子とは、まさにこれのことだと俺は思った。
褒められている親父は、呆れ顔をしていた。
何となく迷惑の色が見えるのは、俺の気のせいだろうか?