春も嵐も
あー、それはヤベーな…。

以降は気をつけることにしよう。

「弥生、嵐くーん!」

その声に視線を向けると、手を振りながらこっちに向かってかけてくる美波さんがいた…って、おい!

露出度がハンパねーんですけど!

一瞬下着かと思ってしまった自分は、やや正しい反応をしたと思う。

美波さんの今日の格好はピンク色にレースがついたキャミソールワンピースに短めの黒のレギンスだった。

と言うか、ピンクって…。

「あの子の頭の中はお花畑なのかしら…?」

俺が言おうとしたことを弥生は代わりに呟いた。

お花畑のついでに羊も走り回っているだろうと、俺は思う。

「お待たせ♪」

美波さんが俺たちの前に現れた。
< 67 / 211 >

この作品をシェア

pagetop