春も嵐も
「あのさ」

梓さんが話しかけてきた。

「何ですか?」

「お前、ヤヨの弟なんだよな?」

そう聞いてきた梓さんに、
「あー、そうっすけど?」

俺は答えた。

まあ、正しければの話だけどな。

「と言うか、何か意外だな。

ヤヨにこんなイケメンの弟がいたなんて」

「ホントよねー。

弥生から弟だって聞いた時、何かのドッキリじゃないかって思った」

「だよなー」

笑いながら2人が酒を飲んでいた時、
「あーちゃん!」

スパーン!

勢いよくドアが開いたと思ったら、リコちゃんが現れた。
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