春も嵐も
「何だよ!」

石原良純か!

心の中で俺は梓さんにツッコミを入れた。

「あーちゃん、商店街の集まり!

もう始まってるわよ!」

「それってリコが出るんじゃねーの?」

「夫婦同席よ!」

リコちゃんが梓さんのそばにきたかと思ったら早速彼の首根っこをつかんだ。

おいおい、梓さんは猫じゃねーぞ。

「イデデ、首が痛い…」

「知らないわよ、そんなもん!」

いや、知ってあげようよ。

ズルズルと梓さんを引っ張りながら、リコちゃんな店を後にした。

って、お勘定を忘れてるんですけど!
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