春も嵐も
食い逃げさせませんけど!
帰るんならお金払ってからにしてください!
俺の声は知らんぷりと言うように、リコちゃんと梓さんはさっさと店の外へと出て行ってしまった。
つーか、あいつら本当に夫婦か?
「ツケね」
美波さんがポツリと呟いた。
次に来店した時、絶対に払ってやる。
心にそう誓いながら、俺は帳簿に梓さんの頼んだものをメモした。
焼き鳥はレバーとネギマ、焼酎を2杯…と。
「それにしても、もうそんな季節か」
黄昏るように、美波さんがそんなことを言った。
「そんな季節って、何ですか?」
帳簿を元の場所に戻しながら俺は聞いた。
帰るんならお金払ってからにしてください!
俺の声は知らんぷりと言うように、リコちゃんと梓さんはさっさと店の外へと出て行ってしまった。
つーか、あいつら本当に夫婦か?
「ツケね」
美波さんがポツリと呟いた。
次に来店した時、絶対に払ってやる。
心にそう誓いながら、俺は帳簿に梓さんの頼んだものをメモした。
焼き鳥はレバーとネギマ、焼酎を2杯…と。
「それにしても、もうそんな季節か」
黄昏るように、美波さんがそんなことを言った。
「そんな季節って、何ですか?」
帳簿を元の場所に戻しながら俺は聞いた。