強がりも全部受け止めて
「あはは。今は悩んでないわよ?早坂くんが男の子を欲しがる理由を詮索してただけ」




絶対何か裏があるわ。気になるから今度聞き出してみよう。




亜希ちゃんにそれを伝えようと思ったら、亜希ちゃんはとても神妙な顔で私を見ていて。




「亜希ちゃん?」




どうかしたの?尋ねようとした私より先に亜希ちゃんが先に口を開いた。




『今は、って事はさっきまではやっぱり悩んでたってことですよね?』




「あ…それは、」




図星だった私はつい返事に詰まってしまった。




そして、つい置いてあったハンカチをチラッと見てしい、つられるように亜希ちゃんもハンカチへと視線を映した。




いけないっ!




そう思い慌てて視線をずらしてみたけれど。
亜希ちゃんは今もジーッとハンカチから目を逸らさない。




そして、ズバリと私に聞いてきた。




『そのハンカチの持ち主について悩んでるんですね?
笹岡さんの好きな人とか…ですか?』




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