片道恋愛中
「あのぉ、〇〇高校の人ですよね?私、新井由佳っていいまぁす♪」
はぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!
ついに言ってしまった
私の体の至るところから変な汗がジワジワと
「はぁ、そうですけど……」
「あっ、あのう、この子私の親友の彩っていいます♪可愛いでしょ?」
由佳を睨み付けて、視線を“アノ人”に移すと…………
目が
目が
目が
目があったぁぁ!!!!!
その衝撃で、私の意識がもうろうとしているうちに
由佳と“アノ人”の話しは進んでいき…………
「よろしくね、彩ちゃん」
いまなんと…………?
“彩ちゃん”?
今の状況がよきわからず、あたふたしていると
「太一君に彩のメアド教えといたから♪」
「えっ?あぁ、よっ、よろしくお願いしますっ!」
「よろしく」
私達はバス停の前で、太一くんと別れた