君の面影
___国立総合病院小児科
ガラガラ…
「佐奈!」
「お兄ちゃん!? 全然来てくれないからさみしかったよー!」
「久しぶりだな」
「その声…悠一さん?!」
竜二の妹の佐奈(さな)
今年で小学2年生になるまだ幼い少女だ
「相変わらず元気そうでよかった」
「私が今こうしていられるのも全部悠一さんのおかげです!」
佐奈は昔、俺達の抗争に巻き込まれ重傷を負った……
発見が早かったため、成功率90%の簡単な手術を受ければ治るはずだった
けど、病院に運ばれる時に傷口は悪化し、極度の高熱にうなされ、医者に助かる確率は10%以下だと言われた…
幸い手術は成功し、命は助かったが、高熱のせいで視神経が傷つき、佐奈の視界はその時を境に暗闇しか映さなくなったんだ
「佐奈。いつものやつ頼むわ」
「……ッ…ぅん、」
ギュッ…
「これからも、みんなが元気で笑えますように………」
竜二の言ういつものやつとは、佐奈の呪い(まじない)だ
いつもチームの事になるとここにきて呪いをしてもらっている
所謂儀式のようなものだ
「……サンキュ」
ガラガラ…
「佐奈!」
「お兄ちゃん!? 全然来てくれないからさみしかったよー!」
「久しぶりだな」
「その声…悠一さん?!」
竜二の妹の佐奈(さな)
今年で小学2年生になるまだ幼い少女だ
「相変わらず元気そうでよかった」
「私が今こうしていられるのも全部悠一さんのおかげです!」
佐奈は昔、俺達の抗争に巻き込まれ重傷を負った……
発見が早かったため、成功率90%の簡単な手術を受ければ治るはずだった
けど、病院に運ばれる時に傷口は悪化し、極度の高熱にうなされ、医者に助かる確率は10%以下だと言われた…
幸い手術は成功し、命は助かったが、高熱のせいで視神経が傷つき、佐奈の視界はその時を境に暗闇しか映さなくなったんだ
「佐奈。いつものやつ頼むわ」
「……ッ…ぅん、」
ギュッ…
「これからも、みんなが元気で笑えますように………」
竜二の言ういつものやつとは、佐奈の呪い(まじない)だ
いつもチームの事になるとここにきて呪いをしてもらっている
所謂儀式のようなものだ
「……サンキュ」