君の面影
!!……そういえば




―――友達が入院中だからそのお見舞い




―――あ、もしかして悠愛の香水かな?




ドクンッ!




ガチャ!




「おまたせー☆ 飲み物はお茶で…って、悠?」
「……」
「あ!!! 何勝手に見てんのよ!!!」




瑠歌は俺の持っていたアルバムを奪い取った




「人のプライバシー見ちゃいけないんだからね!!!」
「わりぃ…」
「もしかして悠の好きな人って悠愛なの…?」
「なんだよいきなり…」
「別に、この前悠愛の名前だした時、悠ってばあたしといるのに上の空だったからもしかしてって…」
「そうだって言ったらどうする?」
「……応援、してあげてもいいけど?」
「はあ!?」
「なに素っ頓狂な声出してんのよ…」
「いや、だってお前」
「あたしは好きな人の幸せを願えないほど、野暮な女じゃないの!!」
「ごめん…」
「な、ばかじゃん!? なに謝ってんのよ! 悠らしくもない」
「別に、ただなんとなく。」
「はぁ、意味わかんない…」
「てか、手伝ってくれるってなにしてくれんの?」
「タダじゃやらない」
「は!?」
「あたしがタダで助けてあげるほど優しくもないってわけ♪」
「ま、アッチはもう俺のことなんか忘れちまってるけどな」
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