桜の見える丘(仮)
「…っつ。」
閉じていた目をゆっくりあける。
そこには…整ったきれいな顔の神谷が…。
笑いをこらえてふるふる肩を震わせている。
「…っあっはっは!!」
笑いをこらえられなくて吹きだした。
「お前…顔、真っ赤!なに、まぢになってんのさ!冗談だっつーの!ッククク」
冗談…!?馬鹿にしてたってことだよね…。
何まぢになってんのだって…?
「…ふ……な…いで。」
「ん?なんだって?」
笑い涙をぬぐいながらこちらを見る。
「ふざけないでって…いってるの!!!!!」
私…何大きな声出してんの…。
「は?何おこってんだよ…。冗談だって。悪かったな。」
「おこってないよ。でも…見損なった。あんたのことを…あんたのことを…」
私…何言ってるの…?
ダメ…この先はいっちゃだめ…。ダメだよ!!!