桜の見える丘(仮)
頭に重みが…。
ポンポンと頭をたたく。
でも…ものすごい優しさが感じられる。
なんで…こんなこと…。
「………悪かったな。泣かせるつもりはなかった…。ごめんな。」
低く…やさしく囁く。
「…ウッ…ウゥ…グズッ…」
そんなに、優しくしないでよ…。
また、一段と好きになったじゃん…。
ばか。好きじゃない人にこんなことしちゃダメなんだよ?
まだ何もわかってないじゃん。
あれだけ怒ったのに…。なにも、わかってないね。
今…その優しさは…辛い。辛すぎるよ…。
もう…お願いだから私を…迷わせないで。
ふった子にそんなに優しくしたら、諦めてもらえないよ?
私は…諦めるって決めたんだから…。