桜の見える丘(仮)
体育祭☆本番!!
鏡を見てると、目が真っ赤だった。
そりゃ…ずっと泣いてたら…こうなるよね。
「どうにかしないと…。」
水で顔を濡らす。水道水は少し冷たくて、熱くなった私の目を冷ましてくれた。
廊下からは生徒たちの声が聞こえてくる。
私…どれくらいここにいたんだろ…。
赤くなっている目を気にしながら、教室へ。
そこにはもう葵が来ていた。
「あー!美姫!どこ行ってたのさぁぁぁ!まだ来てなないのかと心配しなんだからね!」
プゥと頬を膨らます。
膨らんだほっぺを指で押してやった。
「ブゥッ!」
勢いよく葵の口から出た空気は音を立てた。
「ちょっ!何すんのぉ!?ぁーもう!恥ずかしいな!!!」
顔を少し赤くして怒る。恥ずかしかったんだろうな…。
結構、音大きかったし…何人かこっち見て笑ってたもんなぁ…。
「ねぇ、美姫…。あのさ…泣いてた?」
「え。」
やっぱり、ばれちゃうか…。