桜の見える丘(仮)

柏木君がいた。


「おぉ…なんかすっごい久しぶりの登場じゃない!?」


「美姫ちゃんひどいなぁ。俺はずっといたのに…。」


「ってか、さっきからなんの話してんのさ!」


私をほったらかしにしないでよね!と怒る葵。


「ってか!ちゃんとダンス覚えたでしょうね?ちゃんと踊れなかったら…どうなるかわかってるでしょ…?」


な…なんか、葵から黒いオーラが感じられる…。


「えぇ?どうなるのかなぁ?俺にはわかんねぇな。」


ぐっっと腰をかがめて葵とおんなじ目線にする柏木君。


少し顔をかしげて、意地悪そうな顔をして葵を見てる。


「なっ!わかってるでしょうがぁぁぁぁぁぁ!間違ったら、一生口きかないからね!」


顔を赤くしてワナワナと震えながら怒る。


「へぇ。一生口きかなくて平気でいれるのかな?葵ちゃんは…?」


「平気だしっ!」


ふいっと目をそらした葵。


それを強引に自分の方に向ける柏木君。
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