桜の見える丘(仮)

「う…嘘なんて…「ついてるでしょ。顔に書いてあるよ。」


「え!?嘘ぉ!」


自分の顔をぺたぺたと触る。


「嘘よ。んで、どんな理由で喧嘩?」


あきれたようにため息をつきながら私にたずねる。


「…わかんない。」


「はぃ?」


「だから…わかんないんだってば!」


だって…本当のことなんだもん。


なんで神谷が怒ってるのかわかんない。


「ハァ…話になんない。理由わかったら相談乗ってあげるから。がんばって探しな。」


またメガネをかけて本を読む。


「ぃーやぁー!葵ー、助けてよぉ。」


「あーもう!うるさい!!勉強の邪魔するな!」


「うぅ…。」


葵にも怒られてしまった。


―――――――――――――――――

よし!!


まずは相手を観察して…神谷の考えてることを考えよう!



< 145 / 301 >

この作品をシェア

pagetop