桜の見える丘(仮)
「えへへぇ」
つい…顔が緩んでしまう。
絶対私の顔今…すっごい気持ち悪いと思う…。
「なに笑ってんだ。気持ち悪い。」
「んなっ!自分でわかってるから言わないでよっ!!」
「バーカ。わかってねぇよ。お前は…」
「お前は…?」
「…やっぱ、なんもねぇ。気にすんな!」
ポンポンと頭をされる。
何を言いかけたのか気になるのに…
ポンポン…って!!ポンポンって!!!
それをされたせいで…言葉が出なかった。
だって…夢じゃん!!頭ポンポンされちゃうのとか…夢なんだもん!
はわわっ!!私…おかしいな…。
一人でわたわたしてる私のことはほって先を歩いている。
後ろから見ると…男の人らしい背中…。
たくましいし…かっこいいなぁ…。
ポケットに少し手を入れて歩いてるだけなのに…かっこよすぎ。
私…いっぱい嫉妬しちゃうし、やきもち妬きだからね?
また…一段と神谷のことを好きになってしまった出来事だった。