桜の見える丘(仮)
「別にさー、神谷にも用事があるんだよ。美姫気にしすぎ。」
「だってー…神谷モテるからさぁ…。心配なんだもん。」
そうだよ…。
一応、神谷に彼女出来たって知っても…
神谷のファンは減らない。
部活のときだって…見学しに来ている(暇な)女子でいっぱいだ。
多分…神谷だけじゃないんだろう。
柏木君を見に来ている人もいる。
「はぁ…。じゃぁ、直接聞きなよ。」
………。
「あ、そっか!直接聞けばいいんだ!さっそく、聞いてくる!」
「…バカだね。ホント…」
葵のそんな声も聞こえず、教室を飛び出した。
今日、私たちの部活は先生の都合で休みだった。
今日は…体育館練習だっけ…。
よしっ!行ってみよ!
「コラー!廊下は走るなー!」
そんな先生の声も無視ー♪
――――ダムッ ダムッ
「~~~~~~ッ!!」