桜の見える丘(仮)

「了解!!すぐ行くから待ってて!!」


携帯を切って、着替えを済ませ急いで家を出る。


公園って…すぐそこじゃん。


すぐにその公園につき、周りを見ると葵がいた。


「葵ー!!遅くなってごめんねぇ!!」


「美姫…っ!!」


「!?」


いつもは私が抱きつくと嫌がる葵が…私に抱きついてきた。


え…葵。泣いてる?


「葵…どうしたの!!!何かあったの?」


「わ…私ね…ッ…ウゥ…」


泣いてる葵の背中をゆっくりポンポンとする。


「す…好きになっちゃったんだ…。」


「えっ!?好きに??だ…誰を!?」


ま…まさか…神谷を!?って…んなわけないよね。


「柏木の…ことが…。」


「そうかそうか…。」


って…えええぇぇぇぇぇっぇぇぇ!!??


「柏木君のことを!?」


「うん…。」


「いつから…!?」


「わかんない…でも、気づいたら好きになってた。」
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