桜の見える丘（仮）

「なぁ。最近どう？あの…後輩の女の子は。」


「あぁー…んまぁね。メアド教えたぐらいかな。」


「んだよー。もうヤったのかと思った～。」


後輩の女の子…きっと私のことだ。


「お前なぁ…。俺だって紳士だぜ？そんなにすぐ手だしたりしねぇって。」


「えー。お前紳士じゃねぇし。どんだけ女と遊んでるんだよ!!少しは俺にもわけろ!!」


「えー、しょうがねぇな…。お前にあげようじゃないか。」


「え!?まじ?ひゃっふー!!誰？誰くれんの？？」


「俺は興味なくなった子。違う子に興味持ってさ？いらねぇんだわ。」


「だから誰だよー！じらすなって!!」


なんか…ドキドキする。


ドキドキって言っても…恋してる時のいいﾄﾞｷﾄﾞｷじゃない。


すごく…嫌な予感がするんだ…。


聞いちゃいけないことが先輩の口から出てくるような…。


なんで…耳ふさがないんだろ…私。


聞いちゃだめだって思うのに…。


「それは――――・・・」


―――――――――――――葵ちゃん♪