桜の見える丘(仮)
私の肩に触れようとした瞬間…
「イヤッ!!!!!!触らないで!!!」
私の中に…拒否反応が出た。
パシッっと振り払ってしまった先輩の友達の手。
「え…あぁ…ごめん。」
少し驚いた顔をした後には…私の気持ちを読み取ったのか、申し訳なさそうな顔をする。
この人はきっとすごく優しい人なんだ…。
それなのに…。
「お姉ちゃん…助けて…。」
真美の泣きそうな声を私には聞こえた。
「そんな…泣かないでよ?俺…我慢できなくなるじゃん?」
もう…我慢できない。
私だけ傷つくのは構わないけど…
「真美に…真美に触んな!!!!!!!!!!」
先輩の肩を思いっきり押す。
先輩はバランスを崩してその場に倒れる。
「どうも。今までありがとうございました。もう委員会もないいんで関わることはないでしょうね。失礼しました。」
最高の作り笑顔を作って、真美の腕をつかんで屋上から立ち去る。