桜の見える丘(仮)
私がつかむ真美の手は震えてた。
私…なんてことしたんだろう。
真美まで巻き込んで…こんなに怖い思いをさせた。
なんで私はあんな人を好きになったんだろう…。
それに…結局男は可愛い女が好きなんだ。
私を本当に好きになってくれる人なんかいない。
みんな真美を見たら真美しか見えなくなるんだ。
結局私なんて――――――――――・・・
っ!!!
なんてこと思ってたんだ…。
悪いのは自分なのに…
真美に辛い思いをさせたのは私なのに…
なんてひどい奴なんだ…私は!!!
「真美…ほんとにごめんね。嫌な思いさせた。ほんとにごめんね…。」
真美はボロボロと泣いている。
私は泣かない。だって…強くならなきゃ…。
それに決めたんだ。
私は絶対に…
――――――――――恋をしないって…