桜の見える丘(仮)

ドカッとタオルとか入ってるかばんで殴る。


「いって!!嘘だっつーの!!」


「嘘でも言っていい嘘とだめな嘘があるの!!」


「んだよ…。機嫌悪ぃのかよ。」


「なによ!!なにか悪い!?」


い゛ーとにらみ合う私たち。


「ごめぇん!2人とも待った??」


この悪い空気を壊したのは葵と柏木君。


なぜ…一緒に来ているのだろうか…?


言葉には出さないがジャスチャーで…


『どうして一緒に!?もうそういう関係!?』


葵に伝わったのかかぁぁー…と顔を赤くしてから首を横にブンブンふった。


たまたまそこで会ったらしい。


なぁんだ…つまんないの。


両想いで付き合ったのかと思った………


あれ…待てよ…?


私…すっかり忘れてたけど…確か…初めて葵と柏木君が会った時…柏木君の顔がほんのり赤くなって…。


あぁ、この人葵に惚れたんだなぁ…って思ってたじゃん!!!!!!!



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