桜の見える丘(仮)
重くなった方の肩を見ると…。
ふぁぁ…とあくびをしている神谷。
上半身の体重を私の体に任せている状態…。
もたれかかられてるけど…これってふつー私がするものじゃ…?
「あ…えーっと…。」
「駅着いたら起こして。まだ、ねみぃ…。」
なんだよっ!!可愛いんだよ!!!
あぁーもう!!!なんでこんなに好きなんだろう。
こんなに惚れさせられてることに腹が立つ。
でも…私の肩にもたれかかって気持ちよさそうに寝ているのを見ると…なんかつい…微笑んでしまった。
「おやすみ。」
そう言って、もたれかかっている神谷に少しだけ私ももたれかかった。
最高の夏休みだった…!!!
残りの夏休みは…宿題に追われて…遊ぶことなんてできるはずもなく、神谷は試合前の部活で大忙し。
葵達は…知らない。
んまぁ、柏木君もバスケ部だし会ってないか。
正直…この頃の私には夏休みが終わった後…あんなことがあるなんてわかるはずもなく…。
あんなことが起こるってわかってたら…もう少し――――――・・・
だって…まさか…。
あんなこと言われるなんて――――――――・・・