桜の見える丘(仮)
え…☆嘘だと言って!!
珍しく…学校一緒に行かなかった。
同じ教室にいるのに…あいさつも目も合わそうとしなかった。
なのに…いきなり呼びだされたんだ。
神谷から感じられる雰囲気がいいものじゃなかった。
きっとなにかよからぬことがあるんじゃないかって思ってた。
だからって…一番恐れていたことが起こるなんて…。
「神谷ー、いきなりどうしたの?今日、一緒に学校行かなかったし…。私…何かしちゃった?」
「………。」
私の言葉を聞いてるかわからないけど…すごく暗い顔。
体調悪いのかと思って、大丈夫?と神谷に近づいた。
すると、すごい力で私を抱きしめた神谷。
ほんとに…何かあったのかな?
「ねぇ…どうしたの?」
「………。」
「なにか言わないとわかんないよ?相談なら私のるよ?」
「………。俺、ちゃんと美姫のこと好きだ。」
抱きしめたまま、私の耳元で神谷の低い声が響く。