桜の見える丘(仮)


「もぉ!自分の世界に入らないでよぉ!!」


「ごめん、ごめん…。」



「で、私の話聞いてた!?」



「すいません…聞いてませんでした。」



「はぁ…あの人の話してたの!それより…美姫も考えてたんじゃないのぉ?」



うっ…なんと鋭い…。



「そ…そんなの、考えてないもん!?」



あぅ…めちゃめちゃ動揺してるし…。




「はぁ。美姫、嘘へった!!嘘つけないタイプだね!」




あっはっは~って笑っている葵…。




今日会ったばかりの子にこんなに見透かされていいものなのかな…?




ドシドシ前を歩いてる葵の後ろを




ヒョコヒョコついて行った。
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