桜の見える丘(仮)
―――――――――――キーンコーンカーンコーン
「ふぁー…、終わったぁ…。もう、部活もめんどくさくなってきたぁー!!」
ぐぅーっと伸びする。
「ねぇ…美姫…。」
ものすごくテンションの低い葵が私の前にぬぅ…と現れる。
「わっ!!どうしたの…!!めちゃめちゃ暗いじゃん…。何かあった?」
テンションと一緒に声まで低くなってる葵…。
そんな葵から…考えもしなかった言葉が返ってきた。
――――――――――「別れた。」
「………ぇ…?どう…したの…?」
「わかんない。でも、別れようって言われた。」
しかも、柏木君が別れを言いに来たって言うの…?
そんな…葵を傷つけるようなことはしない…はず。
「なんかね…、雅人も暗かった。なんか…理由があるんだと思って、聞いたら…」
「聞いたら…?」
「教えられない…って。でもね、葵のことはマジで好きだから…少しだけ待っててって言われた。」
柏木君までも…謎の別れを告げた。
葵も…私と同じ状況なんだ…。