桜の見える丘(仮)


男の人って感じなのに…笑うとすっごく優しい顔になる。


「あ、俺は柏木雅人。んで、こいつが俊。神谷俊。」


神谷君の方を見ると、すっごくダルそうな顔してる。


私の視線に気づいたのか、目だけをこっちに向けた。


「…なに?」


「いや!何も…ないです!」


そういうとすぐに目線をそらした。


柏木君が私に話しかけてきた。


「美姫ちゃん。電柱にぶつかったの?すっごい声聞こえたんだけど…。」


「…っ!!」


かぁぁぁ…と赤くなる私の顔…。


「…ップ。美姫ちゃん可愛い…♪おでこ、大丈夫?鼻もすりむいてるみたいだけど…。」
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