桜の見える丘(仮)
「…あっ!葵ちゃんかぁ!可愛い名前だね。俺は、柏木雅人。」
…ん?なんだろう。
葵の笑顔を見た時に少し柏木君の顔が赤くなったような…。
「早く、どいてくんない?」
かばん置けないとつけたして、神谷君が言った。
「おいおい、俊ー。女の子には優しくしよーぜ!」
「…無理。」
…即答だった。無理って…。
「あぁ、こいつ、神谷俊っての。こんな奴だけど…いい奴だから!」
神谷君のかわりに柏木君が紹介した。
「へぇ…神谷君か…。」
キョロキョロと神谷君を見る葵。
「なかなか観察しがいがありそうね…。」
「なんだよ。じろじろ見てくんな。」
じろじろ見てくる葵にきつく言う神谷君。