桜の見える丘(仮)

はぁ…。そんなに時間かかんないでしょ…。


「はい。次、前沢さんの番よ。」


前の子がくじの入った袋を渡してきた。
ガサガサとくじを混ぜて、一枚引く。


【5】と書かれたくじ。



葵は【17】だそうで…。


「近くなれるかな…。」


番号が離れてるだけ、席もはなれるような気がして…。



先生が、順番に番号を言っていく。



「くじの5番は窓側の一番後ろだ。」







やったぁぁぁぁ!!



窓側って…運動場見れるし、何より…空が見れる。


きれいな青空見てると、落ち着くから好きだ。

< 53 / 301 >

この作品をシェア

pagetop