桜の見える丘(仮)

「そっ…それは、ドジとかじゃないもん!!うん、違うよ!!」


「じゃぁ、何?」


私の机に、ひじを置いて意地悪そうに笑い聞いてきた。


うっ…。


こ、答えられない…。


なんて、いえば…。


「答えらんないのかよ。やっぱ、ドジってことなんじゃねぇの?」



勝ち誇ったような笑みを浮かべて、私に意地悪に訊ねてくる。



「…っ。もう、そうよ!それでいいわよ!!」



くっそぉ…。


答え、考えとくんだった!!


負けたことが悔しい!!



「おい、お前ら。もう仲良くなったのか!それはいいな!じゃぁ、お前らで体育祭の係やってもらおうか!」


ニコッっと笑って、私たちに罰を与えてくる先生。


「って…体育祭とかまだじゃん。そんな後の話今頃決めるなよ…。」




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