桜の見える丘(仮)

眠っていた神谷が目を覚まし、私が見てることに気づいた。


「ん?何だよ。」


「なっ…なんでもない!」


声…裏返ってるし…。


「ふーん…。ってか、勝手に人の寝顔見んなっつーの。」


「そっ!そこで寝てるあんたが悪いんじゃないの!?」


「だからって、見る意味なくね?」


「そっ…そうだけど…。」


くっ…また…負けた…。


ニヤリッと意地悪な笑みを浮かべてるあいつ。


ほんと…なにぃ…。


そんな奴の顔を見て、頬が赤くなる私…。


もう、やばいなぁ…。


私…こいつにハマっていってるような。


…気が……。。しない!!!ないないない、絶対ない!



自己暗示をかけるように言い聞かせる。

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