桜の見える丘(仮)

神谷の顔が…少し赤いような気が…。


「ねぇ、そんなに走ってきたの?ごめんね…いっぱい探させちゃったね…。」


「は?別にそんなに走ってねぇけど…。なんで?」


「いやっ…顔赤くなってるから…必死に探してくれたのかなって…。」


って、何言ってんの私ー!!!


自分の顔が赤くなる。


「…っ!!!きっ、気のせいだろ!ってか、うぬぼれんな!必死に探したりしてねぇよ。」


「そう?そっか!ってか、そこまで言う必要ない!」


「ってか、お前のせいで終礼までに間に合わねぇんだけど。」


「ご…ごめん。」


「おい、行くぞ。うろちょろすんなよ!」


「しっ、しないもん!」


でも、わかったよ。

意地悪だけど、優しいね。


友達大切にするタイプだな…神谷。

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